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マイクロ法人一人会社を15年経営してわかった! メリットとデメリット

「一人の会社」という働き方について、15年間一人で株式会社を経営してきて感じたメリットとデメリットをわかりやすく解説します。これから一人で仕事をしていきたいと思っている方は、これを読めば会社を設立して一人で経営するイメージを持てるはずです。

一人会社とは、名前の通り、自分自身が全ての業務を担当する会社のことを指します。一人で会社を設立し、自分自身のスキルとアイデアを活かし自由にビジネスを展開していきます。自由な働き方をしたい、ワークライフバランスを重視したい、成功して金銭的に自由になりたいなど自らの目標をかなえるチャンスがあります。

目次

一人で経営する株式会社のメリットについてご紹介しましょう!

圧倒的に自由である

意思決定がスピーディー

上司への報連相など、社内の調整に時間を取られることなく、素早く意思決定できます。
自分でやりたいこと思ったことはすぐに実行できますし、やりたくないことはやらなくていいし、やめることも自由です。

会議がない   

単なる報告会のような会議や、結論の出ない会議、無駄に長い会議などにウンザリさせられることはありません。

勤務時間、休日など自分で決められる

朝弱い人はゆっくり出社で良いですし、朝型の人は早く来て早く帰るなど勤務時間はフレキシブルに決められます。
上司の顔色をうかがって帰れないなど無駄な残業をする必要もありません。
個人的な用事などで休む場合も、誰かに遠慮することなく自分で決めることができます。

苦手な人や気が合わない人と仕事をしなくていい。

会社員の場合、売上達成が優先されるため、客先や担当者を選ぶことなど相当な余裕がないとできませんが、一人会社の場合は、その結果対する責任をすべて自分で負っているので、取引をするもしないも自由です。
自分が気の合う相手と、気持ちよく仕事をすることができて、余計なストレスを感じることはありません。

個人的にはこのことが一番良かったと思っています。

給与、経費の使い道は自分で決められる

会社のお金の使い道をすべて自分で決められます。
頑張って働いて利益が上がれば自分の給料を上げることもできますし、経費の使い道は誰かの許可を得ることもなく自分で決められます。

好きな服装でいい

もちろん客先には配慮しなければなりませんが、基本的に服装は自由です。
社内ではTシャツ短パンで仕事をしていてもだれも文句は言いません。

柔軟に経営コストを下げられる

人件費を削減できる

一人でビジネスを行うので、社員を雇う必要がありません。
社員を雇う場合は、給与の他、社会保険料や福利厚生費など、多くの費用が必要ですが、これらも不要となります。

オフィス家賃を抑制できる

オフィスの場所や広さは必要最低限のものにすれば多くの費用を抑制できます。
オフィスを借りずに、自宅で仕事をすれば、実質的に家賃はかかりません。

備品や消耗品の削減できる  

例えばコピー機など業務用の高価なものは不要で、家庭用の機械で十分です。
備品代やメンテナンス、ラニングコストなども引き下げることができます。 

社会的ステイタスが上がり、リスクが抑えられる

社会的信用力が上がる

法人格を持つ一人会社は信用力が高いとされ、取引先からの信頼度が高まり取引に有利になります。
企業の取引条件として法人格であることを掲げていことも珍しくはありません。
また、資金調達の際にも銀行からの融資を受けやすくなり、事業の拡大や新規事業の開発などにも
前向きに取り組むことができます。

有限責任になり、負債の責任を個人で負わない  

株式会社は、個人財産と会社の財産が分離されていて、出資した範囲のみに責任を負います。
つまり、会社が借金をして返せなくなっても、個人の財産に影響を与えません。
個人事業主は無限責任ですが、会社を設立して法人格を持つことで、個人のリスクを抑えることができます。

税制面で有利である   

個人事業主に比べ経費の範囲が大きく認められ、法人税は所得税より税率が低く抑えられます。
繰越欠損金の繰り越しは、個人事業主3年に対して法人は10年間と長く有利です。

一人で経営する株式会社のデメリットもみてみましょう!

全ての業務を自分自身で担当するため、負担が大きい

会社の業務全般に広い知識が必要   

営業、経理、財務、マーケティング等の業務全般に関わる知識が広く要求されます。
法令や税制の変更などにも注意が必要で、情報収集や勉強を怠ることはできません。
(まもなくインボイス制、電帳法などの大きな制度変更があります)

多忙なスケジュールになり疲弊する

すべての業務を一人で担当する為、多忙なスケジュールになりがちです。
日中は営業や客先の対応に追われ、夜間や休日に経理業務など行うため休みが取れなくなる恐れがあります。  

病気やけがのリスク

病気やけがで出勤できない場合、代わりに業務を行う人がいない為会社は休業状態となります。
短期に復帰できれば立て直すことができるかもしれませんが入院が長期になる場合や後遺症などで
業務に支障が出る場合は、継続していくことが困難になります。

ビジネス拡大に限界がある

独りよがりのビジネスになる可能性がある

自分自身が好きなことや得意なことに偏ってしまう傾向があります。
社内でビジネスについて相談する相手や、内容を検討したり協議する相手がいないため
自分自身の好みや嗜好に基づいた「ひとりよがりのビジネス」になってしまう可能性があります。

規模の大きな仕事や急な仕事に対応できない


一人で対応できる範囲と時間には限りがあり、規模やスピードを争う仕事に対応できません。
せっかくのビジネスチャンスを失う可能性があります。

まとめ

一人会社には様々なデメリットがありますが、それにも増して有り余るぐらいのメリットを享受できます。
孤独でつらい部分よりも、自由で楽しい部分にフォーカスしてみれば、こんなに素晴らしいものありません。
会社に行ってさえれば給料がもらえた時からすると日々不安は絶えませんが、それでも頑張ったことに対する
手ごたえはしっかり感じられ、充実したビジネスライフを送ることができます。

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